安城市は、「井杭山住宅」の老朽化対策として全面改築を計画、実施設計に着手した。2017年度にも第1期解体工事が見込まれており、準備を進める。設計は青島設計(名古屋市中区)に委託。委託金額は2300万円で設計工期は17年2月28日まで。
計画によると、現在の長屋形式から1棟の中高層住棟に集約、整備する。既設解体後に新築する住棟は、鉄筋コンクリート造で延べ面積4000平方bを見込む。片廊下型共同住宅60〜65戸程度になる見通しで、階数は今後敷地の状況などを確認した上で詰めることになる。間取りは1DK、2DK、3DKを配置するほか、集会室1室、収納戸、エレベーター1基(9人乗り)を設ける。
また、付属棟として自転車置き場やごみステーションの整備を想定。雨水貯留施設や駐車場、防火水槽などの外構整備などを計画している。敷地面積は4200平方b。所在地は井杭山町井杭山64ノ1ほか。
現在の井杭山住宅は、ブロック積み平屋で長屋形式の54戸。1968年に建設したもので、老朽化が顕著になっている。市では住環境の改善、将来的な需要やニーズに対応するため、全面的な改築を打ち出した。
第8次安城市総合計画の実施計画(16〜18年度)には、17年度に事業費2300万円(第1期解体工事)、18年度に事業費8億4400万円(建設工事)を盛り込んでいる。
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建通新聞社