日本工業経済新聞社(山梨)
2016/06/02
【山梨】発達障害支援へ高度医療センター構想
県医務課は、本県の発達障害に対する総合的な基本構想を策定するための策定委員会を発足し、5月30日に初会合を開催した。
県では、発達障害や子どもの心の問題に関する相談・診療機関である「こころの発達総合支援センター」(甲府市北新1―2―12県福祉プラザ内)を移転して治療・支援を行う施設を新たに併設し、全国に先んじた高度な医療センターを整備することを構想。
そのため、医療関係者や有識者などによる委員会を発足させた。委員会では、先進的な総合拠点のあり方や機能、規模、建設場所などを協議し、本年10月に基本構想を策定する。
県によると、目指すべき施設は、幼児期から成人期まで一貫した発達障害などに対する全県的な支援ができるもの。現在の「こころの発達総合支援センター」と、整備を予定する「児童心理治療施設」(入所や通所による診療や生活・教育を行う)を集約し、センター化することをイメージしている。