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安中市は本年度、橋梁維持補修事業として工事を６件発注する。磯部温泉付近の橋梁拡幅などで、一般会計当初予算には事業費１億４１３０万円を計上。内訳は工事費９７３０万円、委託費４４００万円となっている。歩道部の拡幅工事１件、耐震補強工事２件、長寿命化工事２件、維持補修工事１件を予定する。
歩道部の拡幅工事を行うのは、磯部温泉の碓氷川に架かる鉱泉橋（磯部１地内）。９〜10月ごろの発注、11月ごろの着工を目指す。昨年度から拡幅か架け替えるかの検討が行われていた。１９５２年に建設された延長66・１ｍ、６径間のＰＣ・Ｔ桁橋。既設の歩道部を車道に整備し直し、上流側に歩道を設置する。左岸側の単径間分は拡幅が完了しており、本年度はその続きの２径間で実施する。既設の幅員７・８ｍを８・８ｍに拡幅し、大型車のすれ違いをスムーズにする。落橋防止対策は実施済みだ。
耐震補強は、貝戸沢橋（西上秋間地内）と城橋（中後閑地内）で実施する。発注は９〜10月ごろを予定し、11月ごろの着工を目指す。落橋防止対策としてコンクリートで縁端拡幅し、チェーンを設置する。同時に長寿命化対策として上部工と下部工を再度点検し、ひび割れの補修などを行う。
貝戸沢橋は秋間川に架かる橋で１９６８年に建設された。延長27ｍ、幅員４・７ｍで、３径間のＲＣ造Ｔ桁橋。
城橋は後閑川に架かる橋で１９６４年に建設された。延長33ｍ、幅員６・９ｍで、３径間のＲＣ造Ｔ桁橋。
長寿命化は、大捷橋（松井田町上増田地内）と日向橋（松井田町高梨子地内）で実施する。９月ごろの発注、11月ごろの着工を予定しているが、出水期にも施工できる上部工が対象のため、準備が整えば発注が早まる可能性もあるという。橋面防水工と伸縮装置の取り替え、地覆補修などを行う。
大捷橋は増田川に架かる橋で１９７３年に建設された。延長45ｍ、幅員７ｍで、２径間の鋼Ｉ桁橋。
日向橋は九十九川に架かる橋で１９６８年に建設された。延長45ｍ、幅員８・５ｍで、３径間のＰＣ造Ｔ桁橋。
維持補修は湯の入り橋（中宿地内）の一部で実施する。９月ごろの発注、11月ごろの着工を予定しているが、発注の準備が整えば整えば時期が早まる可能性もあるという。上部工に使われている木材が腐ってきているため補修を行う。
同橋は、延長８ｍ、幅員３ｍで、単径間の木造。