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大分建設新聞社
2016/06/01

【大分】56億でリニューアル、県企業局の大野川発電所 

 県企業局は、豊後大野市犬飼町の大野川発電所のリニューアルを進めている。同発電所(最大出力1万100`h)は、昭和27年1月の発電開始から60年以上経過し老朽化したため、建屋を含む発電所全体を更新する。事業期間は、26年度から32年度まで。総事業費は約56億円。
 現在の発電所の建屋は、RC造地上2階地下3階建て。設備は、最大出力5050`hの発電機2台、落差約48bの水圧鉄管、送電設備など。
 これまでの検討で、新しい発電所は現在の建屋を解体し、その跡地に建設することにし、建屋、水圧鉄管、送電設備は、ほぼ現状と同じ規模にリニューアルし、発電機は最大出力1万100`h1台に更新することにした。
 リニューアルの基本設計は、27年度にNTCコンサルタンツ椛蝠ェ支店がした。詳細設計は、5月23日の入札で同社が8800万円で落札し、履行期限は29年6月30日まで。業務内容は、建屋の構造、形状、工法などのほか、水圧鉄管、放水口などの設計業務。
 水車発電機更新工事の一般競争入札は、5月16日に公告。予定価格は20億9716万7000円。工期は33年3月22日まで。開札は6月7の予定。
 工事概要は、水車設備、発電設備、配電盤、所内高圧回路、主要変圧器、66`ボルト屋外開閉設備、計装設備の更新一式など。入札参加資格者は、国内の水車発電設備工事で最大出力1000`h以上の水力発電機の製作据付工事の施工実績を有する電気工事A級の特定建設業者。
 現在の建屋などの解体工事は、30年度に発注する予定。その後、新しい建屋や水圧鉄管などを発注し32年度末の完成を目指している。

提供:大分建設新聞社