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県教育委員会は７月にも、エアコンが設置されていない県立38高校への設置工事を発注する。このうち27校分は管理課、残る11校分は各学校発注などで対応予定。工事は入札により発注するが、方法は現在検討中。金額面などを考慮しながら決定する。９月中の試運転を目指し、工事を進める。
エアコンは、生徒の快適な学習環境を整えるため、現在までに設置されていない県立高校に、本年度〜２０１８年度の３年間かけて、生徒が１日の大半を過ごす普通教室に段階的に整備する。16年度は３年生、17年度は２年生、18年度に１年生というように、３年生教室を皮切りに全校で並行して設置を進めていく。
本年度予算には約６億５０００万円の事業費を計上。エアコン設置費のほか、今後３年間で設置する台数に対応した受変電設備の改修や幹線ケーブル配線工事、実施設計費を含む。受変電設備改修、幹線ケーブル配線工事、実施設計は毎年度行うのではなく、本年度にまとめて実施する。
38校のうち、27校分の設計を管理課が協同組合群馬県建築設計センター（前橋市）に委託した。残る11校は学校発注などで対応予定だという。９月中の試運転というスケジュールから逆算し、工事は７月中に発注する。入札方法は未定だが、金銭面を考慮した形になる。設計と同じく、27校分を管理課、残りは学校発注などで対応予定だ。
38校を地区別に見ると◇前橋地区４校（勢多農林、前橋工業、前橋商業、前橋清陵）◇伊勢崎・佐波地区４校（伊勢崎興陽、伊勢崎工業、伊勢崎商業、玉村）◇高崎・安中地区６校（榛名、吉井、高崎工業、高崎商業、松井田、安中総合学園）◇藤岡・多野・富岡・甘楽地区６校（藤岡中央、藤岡北、藤岡工業、万場、富岡実業、下仁田）◇沼田・利根地区４校（沼田、沼田女子、尾瀬、利根実業）◇渋川・吾妻地区６校（渋川青翠、渋川工業、中之条、吾妻、長野原、嬬恋）◇太田・館林・邑楽地区６校（新田暁、太田工業、太田フレックス、板倉、館林商工、大泉）◇桐生・みどり地区２校（桐生西、大間々）−。対象校は地域に偏りなく、県内全域に広がる。
これ以外の26校には、すでにＰＴＡにより設置されている。