国土交通省の「多様な入札契約方式」の導入を支援するモデル事業に、高松市の給食センター建設事業と、善通寺市の新庁舎建設事業の2件が選ばれた。国交省が費用を負担して建設コンサルタントなどを両市に派遣し、入札契約方式の検討、入札説明書・仕様書の作成などを支援する。国交省は6月上旬に支援事業者を公募し、7月上旬までに選定する。支援期間は2017年3月末まで。
モデル事業では、技術職員や大規模事業のノウハウが不足している地方自治体を対象に、品確法に位置付けられた「段階選抜方式」「地域における社会資本の維持管理に資する方式」「技術提案・交渉方式」などの多様な入札契約方式の導入を支援する。
モデル事業に選ばれた高松市は、基本設計をまとめている「新設第二学校給食センター(仮称)」で支援を受ける。食育の充実、環境負荷の低減などの課題を解決するため、設計段階から施工者のノウハウを生かすことのできる入札契約方式を導入する。
善通寺市は、新庁舎の建設事業で支援を受ける。基本計画を現在まとめており、上流段階から入札契約方式を検討し事業を円滑に進めたい意向があり、CM方式などの導入も視野に入れている。
提供:建通新聞社