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日本工業経済新聞社(茨城)
2016/05/11

【茨城】七会診療所建設は第2四半期発注/当初に工事費2・3億円

 城里町健康保険課は、老朽化が進む国民健康保険七会診療所(小勝516)について、七会保健福祉センター(小勝1400)の駐車場に移転する。順調ならば第2四半期中に建設工事の一般競争入札を公告し、約7カ月間の工期で工事を進める。基本・実施設計は褐ヒ頃建築設計事務所(水戸市)。本年度当初予算には工事費2億3862万6000円、工事監理委託費854万3000円を計上した。
 七会地域の医療機関は同診療所のみで、建物は最も古い医科(外来)棟が1972年竣工と老朽化が進み、一刻も早い施設整備が必要となっている。既存建物の概要は、医科棟がS造平屋建て延べ279u、検査棟(廃止入院棟)がRC造3階建て延べ1084u(80年竣工)、歯科棟がW造平屋建て延べ97u(75年竣工)。
 新しい診療所は、七会保健福祉センターの南側、駐車場内に整備する。用地面積は1500u。必要な面積・交通の利便性・災害への対応や、法的規制、インフラの状況、周辺環境などから総合的に評価を行い、最も適した建設場所として選定した。
 施設の規模はS造平屋、延べ600u程度。第一次医療機関としての役割を果たすため、医科(内科)と歯科に特化した医療機関とする。
 基本理念には「へき地医療体制の充実」を掲げ、バリアフリー化や周辺環境との調和を図り、利便性の高い診療所とする。駐車場は同センターと併用し、患者用が20台、職員・公用車用が14台。新施設での診療開始後、既存の検査棟は耐用年数の経過まで倉庫として活用する。外来棟と歯科診療所は閉鎖する。
 計画当初における概算事業費は2億5700万円。内訳は、設計業務が2750万円、建設費が2億2000万円、機器などが950万円。財源は補助金3200万円、起債2億円、一般財源2500万円を見込む。
 順調ならば第2四半期中に工事を公告し、8月ごろから着工、来年3月の完成を目指していく。