国土交通省は27日、北陸道「上市スマートインターチェンジ」(仮称、IC)が新規事業化に決定したと発表した。
設置場所は立山ICと滑川IC間のほぼ中間で、上市町中江上と東江上にまたがる地域。高速道路にアクセス道を直接つなぐ本線直結型となる。県内4カ所のスマートICでは初めて、大型車両も利用できるよう通行車両の長さを制限しない。今年度事業費は1800万円で、日本高速道路保有・債務返済機構への補助となり、同機構が調査に入る。20年度の供用開始を予定している。
総事業費は23億7000万円で、町がアクセス道、中日本高速が料金徴収施設、日本高速道路保有・債務返済機構が直結する道路本体などを整備。町は今年度当初予算に1000万円を計上し、アクセス道整備に係る測量設計を進める。
上市町には世界トップクラスのシェアを誇る企業が複数存在し、上市スマートICの整備により工業団地や周辺立地企業から、一般道の渋滞を回避し、高速道路へ最短距離でのアクセスが可能で、さらなる企業誘致の促進、雇用の増大など産業活動の活発化が期待されている。北陸道へのアクセス性が向上することで、新たな通勤圏や行動圏の拡大も見込まれる。
上市のほか、都賀西方(栃木県)や富士吉田南(山梨県)など6カ所が新規事業化に決定した。