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北陸工業新聞社
2016/05/28

【石川】雨水貯留施設の設置検討/金沢市大野川左岸地区に/治水対策会議開く

 16年度金沢市総合治水対策推進本部会議(本部長/丸口邦雄副市長)が27日、市役所内で開かれ、市の治水対策について関係部局長らが活発に意見交換した。市は降雨や潮位による浸水が懸念される大野川左岸地区において、新たな雨水貯留施設の設置を検討していることを明らかにした。
 大野川は河北潟から流出し、日本海へと注ぎ、左岸地区は浸水想定区域に指定されている。市は14年度に策定した同地区浸水対策基本構想をもとに、新たな貯留施設整備計画を検討しており、今年度に公共施設を中心とした貯留施設設置の基本構想を策定する。対象範囲は10排水区程度、700ヘクタールを想定している。
 市はこれまでに、地下貯留施設を鳴和中学校(容量1500立方メートル)、米丸小学校(同100立方メートル)、兼六中学校(同590立方メートル)、紫錦台中学校(同770立方メートル)ほか、現在施工中の鞍月小学校(同4930立方メートル)の公共施設5カ所に整備している。
 今年度はこのほか、治水対策として弓取川ほか4河川を重点整備。下水道整備では東長江町雨水幹線築造工事ほか14カ所で計1145メートルを整備する。流域対策では、雨水浸透施設を鞍月小学校体育館、新神田1丁目線、城北市民運動公園、副都心北部直江土地区画整理などで整備するほか、雨水浸透人孔を南部地区などで30基整備する。
 また、昨年の鬼怒川水害を踏まえ、河川氾濫前後における水防活動のマニュアル作成や想定訓練を実施し、水防対策の強化を図る。

hokuriku