秋田県生活衛生課は、秋田市雄和の県立中高公園内に建設する秋田県動物愛護センター(仮称)の基本設計・実施設計委託を近く公告する。現段階では条件付一般競争で入札する方針で、早ければ今週中の公告を目指しており、県は地元業者への委託を基本に検討している。今年度の当初予算で確保している新築の設計費は4,957万5,000円。当初では既存動物管理センターの改修設計費261万8,000円も予算化しており、新築の設計に含め1件で委託する予定。
新施設は秋田県立中央公園内にある第1駐車場南側の6,000uに、木造平屋建て、床面積1,455uで建設する計画。現在の動物管理センター(秋田市浜田字神坂160、RC1F439u、敷地2,928u)は築25年を経過しているため、県は犬と猫の殺処分数ゼロなどを目指す「人と動物が調和しつつ共生する社会の形成」の実現に向け、十分な飼育スペースやふれあい・学びスペース、ボランティア活動スペースなどを備えた新拠点として整備する。
新築に係る整備費用は土地取得費、造成費、インフラ整備費などを除き、約8億4,000万円と試算されている。また、既存の動物管理センターでは、老朽化の改善として床面、壁面、排水関係を整備するほか、複数頭収容の犬房を個室犬房に改修し、猫舎を拡充する。
今年度で設計を行った後は平成29・30年度の2カ年で工事を行い、31年度のオープンを目指す。
提供:秋田建設工業新聞社