日本工業経済新聞社(山梨)
2016/05/30
【山梨】県6月補正予算案を発表
県は30日、6月定例県議会へ提出する補正予算案を発表した。16億7361万5000円の追加補正で、主な建設事業では、韮崎射撃場の汚染土壌除去(第2期)に2億8702万3000円、県営熊井戸団地1号館の傾斜対策工事(グラウト注入工法)に9868万7000円、富士吉田警察署建て替えで造成工事に8622万円など。公共事業費の追加補正はない。
補正案の追加は一般会計のみ。補正後の16年度一般会計予算は約4679億円となり、本予算となった15年度6月原計予算(約4624億円)と比べると1・2%増となる。
今回の補正は、事業計画によって6月補正に計上を予定していたものや東京五輪関係などを予算化した。
韮崎射撃場の汚染土壌除去では、第2期となるB工区の工事に2億8702万3000円。
教育関係ではそのほか、なかとみ青少年自然の里(身延町)の宿泊管理棟改修に1456万円。甲府城跡総合調査では継続調査に241万8000円。
熊井戸団地については、地盤沈下による傾きが確認された1号館について、グラウト注入工法による対策工事を実施し、来年3月の完了を目指す。
警察関係では、富士吉田警察署の建て替えで建設地の造成工事に8622万円、韮崎警察署の建て替えでは建設予定地(甲斐市)の用地測量や不動産鑑定評価などに1680万5000円。
また、暴力団排除特別地域となる2地域に防犯カメラを整備する費用に4601万7000円を計上した。地域と設置予定数は、甲府市中心街に9台、笛吹市の石和温泉街に8台。
そのほかの補正では、県立中央病院の屋上にドクターヘリの給油基地を整備するため実施設計と工事に7567万4000円。
補助事業では、県馬事振興センターの馬術競技場の大会本部棟などの整備などに4464万7000円、富士河口湖町の勝山地区公民館の木造公共施設整備に1187万4000円など。