東京都都市整備局西部住宅建設事務所は5月27日、「都営野毛一丁目団地(仮称)基本設計」「都営多摩ニュータウン中沢一丁目団地(仮称)基本設計」の委託先特定に向けたプロポーザル手続きを開始する。野毛一丁目は150戸程度、中沢一丁目は110戸程度の住棟を新築する前提で、最適な建物配置などの提案を求める。いずれも6月6〜15日に参加表明書と技術提案書を受け付け、提案内容の審査とヒアリングを経て設計者を選定。7月20日に見積もり合わせをして業務を委託する。
野毛一丁目団地は、完成から50年以上が経過している野毛町アパート(世田谷区野毛1ノ24他)を建て替えて整備する。
既存の住棟は6棟(計143戸)あり、まず1〜5号棟を段階的に解体し、跡地に鉄筋コンクリート造で150戸程度の住棟を建てる。付帯施設として集会所や駐車場、駐輪場、ごみ容器置き場、防火水槽(100d)なども配置する。基本設計の納期は90日間。
敷地面積は8500平方bで、用途地域は第1種中高層住居専用。建ぺい率は50%(風致地区のため実際は40%)、容積率は150%。残る6号棟についても新たな住棟の建設後、解体する予定。
一方、多摩ニュータウン中沢一丁目団地は、完成から40年以上が経過して建物・設備の老朽化が著しい多摩ニュータウン東寺方・和田・愛宕の3団地の建て替えの一環として整備する。
更地となっている都有地(多摩市中沢1ノ12ノ2、敷地面積5046平方b)に鉄筋コンクリート造で110戸程度の住棟を新築し、既存3団地を段階的に建て替える際の移転先として利用する考えだ。集会所や駐車場、駐輪場、ゴミ容器置き場なども設ける。高低差がある敷地のため、建物配置などとともに造成についても検討する。基本設計の納期は110日間。
建設地の用途地域は準住居と第2種中高層住居専用で、建ぺい率60%、容積率200%。
提供/建通新聞社