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日本工業経済新聞社(群馬)
2016/05/27

【群馬】高山村が中山盆地緑地広場の整備に着手

高山村は本年度から中山盆地緑地広場の整備に着手する。道の駅「中山盆地」の隣接地に整備する計画で、県から開発許可が下り次第、造成工事や広場の詳細設計を進める。整備計画を作るにあたり村民と協議を重ねており、その意見を基本設計に反映させた。国からの補助金の交付が決まったことで、待望の公園整備が始まる。
村は事業費として当初予算に6763万円を計上した。内訳は造成工事4900万円、実施設計1863万円。国からの補助額を踏まえた実際の本年度事業費は、7500万円程度になるという。総事業費は用地費を除き、1億4900万円ほどを見込む。
建設地は道の駅のすぐ東側。面積は約1・6haで昨年度用地を取得した。本年度は造成工事と広場の実施設計を行う予定で、県の開発許可が下りた後発注する。村担当者は「夏までに入札を行いたい」と話す。造成工事の設計を測研(高崎市)が行った。
広場には芝生を全面に張り、中央付近に周辺が見渡せる2階建ての展望台を建てる。子どもが水遊びできる場所や大型の遊具、健康器具、あずまや、トイレなどを設置し、それぞれをつなぐバリアフリーの遊歩道を整備する。トイレ2カ所の工事は本年度中に終わらせたい意向だ。
広場〜道の駅間に人道橋(連絡橋)を架ける計画もある。本年度に設計を委託し、下部工まで終わらせる。橋は今のところ、橋長24m、幅員約3mで、桁は工場製作を想定している。
村は広場の整備に向け、村議や地元住民、専門家らで構成する公園整備検討委員会を設置した。構想段階から地元の意見を取り入れ、整備計画を立てた。
広場のコンセプトは「幼児から高齢者まで楽しめる公園」。幅広い年齢層が集まる村民の憩いの場を目指す。
また周辺では毎年、地元の有志が「たんぼアート」をつくり観光客らを楽しませており、道の駅に隣接した立地から同公園は観光拠点の一つとしても期待されている。