日本工業経済新聞社(埼玉)
2016/05/27
【埼玉】埼玉県冷凍空調工業会が定例総会
埼玉県冷凍空調工業会(黒木健之会長)は24日、第7回定時総会を大宮サンパレスで開催し、改正『フロン排出抑制法』のさらなる情報提供や浸透徹底を推進する方針などを盛り込んだ2016年度事業計画案並びに収支予算案など全議案を承認した。黒木会長は大きな目標であった会員数150社の達成で会員にお礼を述べるとともに、県と結んだ災害支援協定に基づく近隣県との相互協力強化の準備を進めるなど今年度の方針を述べた。また業界功労者3人、優良従業員5人を表彰したほか、6人に感謝状を贈呈した。
黒木会長は「昨年度は取り扱っている我々業界に大きな変化を与えるフロン排出抑制法が施行されるなど、ユーザー様への情報提供や業界の技術者養成、資格取得に全力で取り組んできました。技術者の講習は第1種、2種を合わせて年計12回ほど開催し、約900人ほどの技術者の養成を行うことができました。これも関係行政機関のご指導があってこそと感謝しております」と述べた。また、4月に発生した熊本地震について触れ、「災害に関してはいつどこで何が起こるか分からない状況で、そんな中昨年、県と災害支援協定を締結しました。なお一層の協力強化を図っていかなければなりません」と有事の備えに万全を期す考えを示した。
議事では黒木会長を議長に選出。15年度事業および経過報告、決算報告・監査報告、16年度事業計画案・収支予算案について審議し、全議案を全会一致で可決した。
第2部の記念講演では、SOMPOリスケアマネジメント潟潟Xクエンジニアリング事業部の上野敬一氏が『職場の安全・安心の実践』と題して、労働災害を防止するための安全対策を解説。危険体感教育としてコンピュータグラフィック(CG)で災害をリアルに再現した映像を見ながら、事故を防ぐ手立てを学んだ。