日刊建設工業新聞
2016/05/26
【鳥取】中部農林局 羽合地区の老朽管更新事業2エリアの管路工近く発注へ
県中部総合事務所農林局は、湯梨浜町の農業地帯・羽合浜地区の老朽化したかんがい施設の整備を今夏に発注する。2015年度から総事業費3億1500万円を投じて老朽化した石綿管を更新しており、整備が2年目に入る16年度は8月にも2地区の配水路工事を発注する。
羽合浜地区(湯梨浜町はわい長瀬、新川地区など)の農業地帯は、1966年(昭和41年)から67年にかけて管水路を整備。当時は、安価で施工性に優れた石綿管が主に使用されていた。
しかし、老朽化に伴い漏水などが発生して道路などの陥没が多くの場所で見られるほか、修繕時に粉じんの飛散による健康被害を懸念する声も大きい。また、「漏水によって断水すれば営農に大きな支障を及ぼす」と危惧する声も出ており、早期の整備が急がれる。
このため、同事務所地域整備課は農村地域防災減災事業(特定農業用管水路特別対策)を導入。延べ2900b余りの石綿管を撤去して、海岸側の北幹線管路(250〜450_)1539b、青谷羽合道路南側の南幹線管路(250〜400_)657b。このほか、北支線配水路(200〜250_)614b、南支線配水路(150〜250_)86bの合計2896bに新たな管路を埋設する計画。
同課では、15年度から4カ年計画で整備に着手。今年度は、湯梨浜町はわい長瀬地区の南幹線配水路2工区と北支線配水路1工区の管路工事を発注する。