積水ハウス豊橋支店(豊橋市立花町26ノ2)は、旧ユニチカ豊橋事業所跡地の土地利用計画の素案を公表した。同社は取得した約27万平方bのうち、住宅地をはじめ、食品スーパーなど生活利便施設や生活交流施設、医療・福祉施設などの開発計画を進めるため、2017年春ごろまでに具体案をまとめる。
素案によると、約27万平方bの土地利用計画は住宅地8万平方b(約400区画)、集会施設や学童・託児施設などの生活交流施設1万7900平方b、食品スーパーや専門小売店を中心とした生活利便施設5万5300平方b、医療・福祉施設、病院、サービス付き高齢者住宅などの業務施設3万3500平方bで施設を整備する。
一方、土木施設計画では道路5万1700平方b、緑道4800平方b、公園2万0100平方b、調整池8800平方bを整備する。同社は17年春ごろまでに、環境負荷の低減、生活の安全・安心を確保、地域経済の活性化、コミュニティーを育成することを柱に具体案をまとめる考えだ。
現在、跡地内にある工場施設や寄宿舎など約7万平方bの解体工事とともに、土壌汚染対策を鴻池組名古屋支店(名古屋市中区)で進めている。17年5月下旬に完了する見込み。建設地は、豊橋市曙町字松並101ノ2ほかの旧ユニチカ豊橋事業所跡地で、積水ハウスが15年10月に取得した。大型公園の高師緑地に隣接、市街地や駅に近い。
積水ハウスの開発計画に伴い、豊橋市は弥生町線など周辺の道路整備や開発区域の用途地域の見直しなどの検討を進める方針。市南部地域の将来的な振興発展を図りたいとしている。
用途は同事業所の敷地のみが準工業地域で、建ぺい率60%、容積率200%。南側に隣接する区画は主に第二種中高層住居専用地域、東側は第一種中高層住居専用地域となっている。
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建通新聞社