刈谷市は、JR東海道本線刈谷駅北口に接続する「刈谷駅前線」の道路改良事業に着手する。道路の再整備や電線類地中化、ペデストリアンデッキの延伸などを計画に盛り込み、駅前のシンボルロードとして新たな賑わいの創出を図る。2016年度は設計を進める予定で、道路関係とペデストリアンデッキに分けて、7月ごろに委託する見通しだ。
計画によると、相生町交差点から刈谷駅北口の南進方向に延長250b区間を一方通行に変更する。車道部は1車線の幅員5・5bで緩やかな曲線道路を築造。車道部の整備に伴い歩道部は幅員3・5b〜9bで整備、平板ブロックで仕上げる計画。既存の道路構成は、車道が2車線相互交通の全幅員11bで、歩道が幅員3・5b。
また、刈谷駅南北連絡通路から北口交差点までのペデストリアンデッキ(ウイングデッキ)を刈谷駅前線を跨ぐように延伸させる計画だ。所在地は桜町地内ほか。
同市では、地元や関係機関などと協議、調整を図りながら設計を詰めていく考えで、早期工事着手を目指す。16年度当初予算には事業費3600万円を計上した。
同事業は、自動車交通の円滑化や安心で安全な歩行空間の確保のほか、シンボルロードの整備による駅前の新たな賑わい創出が目的。市では13年度に「刈谷駅北口周辺交通まちづくりワークショップ」の中で作成した計画を基に、一方通行や歩道拡幅の交通社会実験を実施、検証した。賑わい創出の可能性とともに、安全な歩行空間の確保、路上駐車の抑制に効果があるとする検証結果を確認している。
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建通新聞社