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　国土交通省九州地方整備局は、南九州西回り自動車道の整備を進めており、２０１６年度に１３７億５４００万円を予算配分した。阿久根川内道路は、県版レッドリストの改定に伴う環境調査を実施するほか、埋蔵文化財包蔵地が７カ所あり、順次現地調査を進めることが分かった。　
　本県関係の予算規模は３路線に計71億３０００万円。芦北出水道路の本県側（７・８km）では、工事費25億３９００万円、測量設計費２億７１５９万７０００円、用地費および補償費６億円など計34億３５００万円を計上。切土工および前田川橋下部工に着手し櫓木橋下部工などを発注する。　
　熊本県側（21・８km）では、津奈木ＩＣ〜水俣ＩＣ間（５・６km）の18年度供用に向け、大迫橋（90ｍ）上部工を発注。県境区間は、用地買収を進め一部工事着手を予定。まだ、水俣ＩＣ〜袋ＩＣ〜出水北ＩＣ〜出水ＩＣ間で供用予定年次が示されていない。　
　出水阿久根道路で今年度の予算規模は、工事費31億５９００万円、測量設計費２億４３９万６０００円など計33億９５００万円。高尾野ＩＣ〜野田ＩＣ間（２・８�q）の供用を予定している。　
　また、出水阿久根道路で17年度供用目標の出水ＩＣ〜高尾野ＩＣ間は、出水ＩＣ橋上部工を発注する。来年度以降の残事業費は約25億円。　
　阿久根川内道路（22・４km）には３億円を予算化。環境調査は、八つの分類群の改定および新たに藻類のレッドリストが策定され、調査種類が増加。今後の道路設計に反映させるため、追加調査が必要な重要種を見直し、調査に着手する。