高知市は5月20日、第2回新図書館西敷地利活用検討委員会を開き、今後の委員会の進め方について協議した。西敷地はプロポーザル方式で民間事業者に対し土地を貸す方向になっており、今回の委員会では、ニーズ調査や先進地事例を参考に、施設機能やコンセプトの決め方について審議した。
施設機能については、教育・商業・観光文化の3ゾーンに結接する立地特性を生かし決定していく。評価項目を検討し機能の抽出を進め、評価が上位だった機能の中から導入候補を選考する。そのうえで利活用のコンセプトを示し、民間事業者を対象としたプロポーザルに反映させていく。検討委員会は、8月までにあと2回開催される予定で、その中で導入機能候補やコンセプトの取りまとめを進めていく。
プロポーザルは9月下旬から10月上旬までに募集開始する予定。導入機能候補の中から、一つ以上の機能を主要事業に選択した提案を求める。その後プレゼンテーションを17年1月ごろ行い、2月以降に実施候補者との交渉を進める予定。
新図書館西側敷地の面積は2564平方b。北側は追手筋、西側は道路を挟んでひろめ市場に接する。以前は追手前小学校があり、現在は仮設の市民図書館が設置されている。市は、この場所を事業用定期借地権を設定するたどして民間事業者と賃貸借契約を結ぶ意向。
西側敷地の整備スケジュールについては、提案内容にもよるため未定だが、県と市が合同で整備を進めている新図書館は18年夏の開館を目指し工事が進められている。
提供:建通新聞社