石川県土木部道路建設課は今年度、地域高規格道路「金沢外環状道路海側幹線4期区間(金沢市大河端町〜福久町間)」の整備事業について、県施行区間では浅野川橋梁下部工のほか、軟弱地盤改良工などを推進していく。各工事については今四半期、または第2四半期中に発注予定となっている。
4期区間の総延長は3・2キロ。うち、県は大河端町〜大浦町間0・9キロ及び千木町〜福久町間0・7キロ、市が両区間に挟まれた大浦町〜千木町間1・6キロを担い、事業展開を図っている。
工事発注見通しによると、今四半期中に指名競争で千木町地内「金沢外環状道路海側幹線4期地方道改築工事(改良工その1)」(概要/盛土工1万立方メートル、工期/120日)を発注する。
また、第2四半期中には一般競争で▽大河端町地内「同(浅野川橋梁山側A1橋台工)」(橋台工1基、180日)▽大河端町地内「同(浅野川橋梁山側P2橋脚工)」(橋脚1基、180日)▽北寺町地内「同(浅野川橋梁海側A2橋台工)」(橋台1基、180日)▽大河端町地内「同(改良工その4)」(深層混合処理工一式、150日)▽北寺町地内「同(改良工その5)」(深層混合処理工一式、150日)―の5件と、指名競争で▽千木町地内「同(改良工その2)」(道路改良工240メートル、210日)▽千木町地内「同(改良工その3)」(道路改良工220メートル、210日)▽千木町〜福久町地内「同(改良工その6)」(盛土工1万立方メートル、150日)▽千木町〜福久町地内「同(改良工その7)」(盛土工1万立方メートル、150日)▽北寺町地内「同(水路工その1)」(水路工400メートル、180日)▽千木町地内「同(水路工その2)」(水路工220メートル、180日)▽福久町地内「同(水路工その3)」(水路工150メートル、180日)―の7件が発注予定となっている。発注元は県県央土木総合事務所。
なお、4期区間中、最大の構造物である浅野川橋梁は浅野川や北陸鉄道浅野川線などを跨ぐ。規模はPCとメタルの混構造で、山側橋が橋長600・6メートル、海側橋が橋長612・1メートル、幅員は車道、歩道含めて山側、海側ともに12・25メートル〜15・75メートル。橋台・橋脚は全40基(うち橋台4基、橋脚36基)となり、15年度末までに県から橋台1基、橋脚19基、県の委託を受けた北陸鉄道から橋脚1基(浅野川線近接部のP5橋脚)が発注済み。
なお、今年度実質当初予算で金沢外環状道路海側幹線(4期)などの整備事業費に30億3796万円を計上している。