岡崎市は、2016年度で「龍北総合運動場」(仮称)の基本計画を策定するため、玉野総合コンサルタント(名古屋市東区)に業務を委託した。履行期限は17年2月15日まで。現在の県営岡崎総合運動場を愛知県から移管、再整備するもので、17年度の設計に向け整備内容を中心に具体化を図る。
これまでの整備構想によると、陸上競技場は全天候型トラックに改修する。フィールド内は、陸上競技の跳躍種目や投てき種目のほか、サッカー、ラグビー、グラウンドゴルフなど多目的な利用が可能な天然芝を基本に検討。具体的な種目とともに施設の配置などを基本計画に盛り込む考えだ。
同運動場については昨年、岡崎市に移管することで愛知県と基本合意、18年春をめどに移管する。同市では今回の基本計画を受けて、17年度に基本・実施設計、18〜19年度で再整備を進める計画。20年度の全面供用開始を目指す。
同施設は、1968年に愛知県が開設した総合運動場で、全体面積は20f。陸上競技場のほか、野球場3面(軟式)、サッカー場1面、テニスコート8面、アーチェリー場1カ所、プール3タイプを備える。
同市では、既存施設の補修や撤去、移管後の改修やリニューアルなどについて、費用負担や補助などを含め県との調整を継続していく方針。このうち、プール施設と管理棟は全面廃止する方向で協議を進めており、撤去工事は移管前になる見通し。プール以外の施設は再利用に向け検討していく。
陸上競技場は現在、土のトラックなどで雨天時には使用できない。同市への移管から全面的な改修・再整備により、全日本陸上競技連盟公認第3種陸上競技場として、中学校や高校レベルの県大会が開催できる施設整備を目指す。
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建通新聞社