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　県富士・東部農務事務所（荻原修所長）は、２０１６年度の主要事業をまとめた。
　　本年度は、農村災害対策整備事業の道志地区や中山間地域総合整備事業の上野原南部地区を重点的に整備する。
　道志地区については、板橋土砂崩落防止施設工事を第２四半期に発注する計画。同工事を行うことにより、今後想定される災害から農地を守る考え。
　中山間地域総合整備事業などにより、農業用用排水路、ほ場整備、鳥獣害防止柵などの農業生産基盤整備。営農飲雑用水施設や集落防災安全施設などの生活環境基盤整備に総合的に取り組む。
　16年度の継続地区として、畑地帯総合整備事業1地区、中山間地域総合整備事業４地区、農地環境整備事業２地区において工事の進捗を図る。
　また、農村地域の減災・防災対策では、排水路や土砂崩落防止施設などの整備に取り組む。
　16年度の継続地区として、農村災害対策整備事業３地区において工事の進捗を図る。
　そのほか、17年度の事業採択に向けて、都留市などで中山間地域総合整備事業の計画を進めている。　
　同事務所では、富士・東部管内の農業・農村の活性化を図るため、農業生産基盤と農村生活環境基盤の総合的な整備を進める。農村地域においては、集中豪雨等による自然災害を未然に防止するため、減災・防災対策を計画的に進めていく。

　16年度の主要事業は次のとおり。

　◆畑地帯総合整備事業

　【富士西麓高原地区】事業年度は２００９〜17年度まで、総事業費は９億９０００万円。
　　・富士河口湖町の南部に位置する富士ヶ嶺地区において、農業用用排水路、農道、鳥獣害防止柵などの農業生産基盤と営農飲雑用水施設の生活環境基盤を総合的に整備する。
　　昨年度までの進捗状況は、農道Ｌ４４６５ｍ、排水路Ｌ８１４ｍ、鳥獣害防止柵Ｌ１万１５２７ｍ、営農飲雑用水Ｎ１カ所など。
　　本年度の事業費は、６０００万円。農道整備工事Ｌ５００ｍを予定する。

　◆中山間地域総合整備事業

　【富士北麓水源の里地区】事業年度は２００３〜16年度まで、総事業費は、32億３４３２万円。
　・道志村と山中湖村で農業用用排水路、農道、ほ場整備、鳥獣害防止柵などの農業生産基盤と、営農飲雑用水施設や農業集落道などの生活環境基盤を総合的に整備する。
　昨年度までの進捗状況は、農業用用排水路Ｌ２１１３ｍ、農道Ｌ２０５９ｍ、ほ場整備Ａ９・３ｈ、集落道Ｌ１１１０ｍ、鳥獣害防止柵Ｌ２万４２４５ｍ。
　本年度の事業費は、５６００万円。営農飲雑用水施設工事を予定する。

　【鳴沢地区】事業年度は２００７〜17年度まで、総事業費は14億５９００万円。
　　・鳴沢村全域を対象に、農業用用排水路、農道、ほ場整備、鳥獣害防止柵などの農業生産基盤と、農業集落道や集落防災安全施設などの生活環境基盤を総合的に整備する。
　　昨年度までの進捗状況は、畑地かんがいＡ50・１ｈ、農業用用排水路Ｌ１４２５ｍ、農道Ｌ１１３０ｍ、ほ場整備Ａ５・９ｈ、農業集落道Ｌ８６８ｍ、防火水槽Ｎ１カ所、鳥獣害防止柵Ｌ１万２７７５ｍ。
　本年度の事業費は、２４００万円。防火水槽Ｎ１カ所を予定する。

　【大月北部地区】事業年度は２００８〜17年度まで、総事業費は12億５２００万円。
　・大月市北部地域で農業用用排水路、農道、ほ場整備、鳥獣害防止柵などの農業生産基盤と、農業集落道や集落防災安全施設などの生活環境基盤を総合的に整備する。
　昨年度までの進捗状況は、農業用用排水路Ｌ３３０ｍ、農道Ｌ６２０ｍ、農業集落道Ｌ１６２ｍ、防火水槽Ｎ２カ所、鳥獣害防止柵Ｌ１万４９８４ｍ。
　　本年度の事業費は、５０００万円。農道工事Ｌ１００ｍを予定する。

　【上野原南部地区】事業年度は２０１０〜17年度まで、総事業費は18億２４００万円。
　　・上野原市島田、秋山の南部一帯で農業用用排水路、農道、ほ場整備、鳥獣害防止柵などの農業生産基盤。営農飲雑用水施設などの生活環境基盤を総合的に整備する。
　昨年度までの進捗状況は、農業用用排水路Ｌ１１９５ｍ、農道Ｌ７４５ｍ、鳥獣害防止柵Ｌ２万２５００ｍ、営農飲雑用水Ｎ２カ所など。
　　本年度の事業費は、１億円。橋梁上下部工一式、鳥獣害防止柵Ｌ１５００ｍを予定する。

　◆農地環境整備事業

　【丹波山地区】事業年度は、２００９〜16年度まで、総事業費は２億７３００万円。
　・丹波山村全域で農業用用排水路、農道、農地保全、鳥獣害防止柵などの農業生産基盤を総合的に整備する。
　昨年度までの進捗状況は、農業用排水路Ｌ３８１ｍ、農地保全Ｌ２１５ｍ、農道Ｌ１７７ｍ、鳥獣害防止柵Ｌ７７０６ｍ。
　　本年度の事業費は、２５００万円。土留工Ｌ１５０ｍ、鳥獣害防止柵Ｌ６７０ｍを予定する。

　【小菅地区】事業年度は、２０１３〜17年度まで、総事業費は３億８０００万円。
　・小菅村全域で農業用用排水路、農道、農地保全、鳥獣害防止柵などの農業生産基盤を総合的に整備する。
　　昨年度までの進捗状況は、農道Ｌ１１２ｍ、鳥獣害防止柵Ｌ４５２７ｍなど。
　　本年度の事業費は、５０００万円。鳥獣害防止柵Ｌ１３０５ｍを予定する。

　◆農村災害対策整備事業

　【道志地区】事業年度は、２０１３〜17年度まで、総事業費は８億７６００万円。
　　・道志村全域において、災害発生の可能性がある箇所の整備を行う。
　昨年度までの進捗状況は、排水路Ｌ１１１０ｍ、土砂崩落防止施設Ｎ３カ所、防火水槽Ｎ３基など。
　　本年度の事業費は、１億５０００万円。排水路Ｌ１０１６ｍ、土砂崩落防止施設Ｎ１カ所を予定する。

　【桂川西部地区】事業年度は、２０１４〜19年度まで、総事業費は８億１１００万円。
　・桂川と葛野川が合流するエリアの農村地域において、災害発生の可能性がある箇所の整備を行う。
　　昨年度までは、排水路Ｌ４１３ｍを整備。
　　本年度の事業費は、１億円。落石防護施設Ｎ２カ所を予定する。

　【山風呂地区】事業年度は、２０１５〜20年度まで、総事業費は６億円。
　　・上野原市の上野原用水路において、災害発生の可能性がある箇所の整備を行う。
　　事業内容は用水路Ｌ４９３ｍ。
　　本年度の事業費は、１億円。用水路Ｌ４９２ｍを予定する。