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宮崎建設通信社
2016/05/20

【宮崎】第1四半期に上部工1工区 昭和通線小戸之橋架替

 昭和通線小戸之橋の架け替えを計画する宮崎市は、今年度当初予算に事業費11億円余を盛り込み、新橋の本体工事等を進める考えでいる。市の平成28年度の発注見通しによると、新橋の右岸側上部工事や橋脚工事のほか、今後の工事推進を見据えた左岸側工事用仮桟橋設置工事などを第1四半期に条件付一般競争入札で発注する方針だ。
 経年による橋梁本体の老朽化や大型車及び異常気象時における通行規制など、多くの課題を抱えていた小戸之橋を現在地に架け替える計画。取付道路を含む昭和通線全体の整備延長は1048mで、このうち橋梁部分の延長は506m。幅員は旧橋の約2倍となる約16mに広げ、両側に自転車歩行者道(8m)を設置する。
 新橋の構造形式は7径間ポステン方式PC連続箱桁橋で、平成20年に竣工した赤江大橋と同様の形状。下部工は橋脚6基と橋台2基で構成する。取付道路に関しては、北詰交差点側と南詰交差点〜古川橋間は用地を買収して整備し、古川橋以南は既設道路の再整備で対応する。市は、これらの整備に伴う全体事業費を約85億円と試算する。
 平成18年度に事業着手し、整備に必要となる測量や調査、設計、用地取得、補償等を年次的に実施。平成27年5月に旧橋の撤去工事が完了したことを踏まえ、同年7月には新橋のP5・P6橋脚工事を発注した。現在も大淀・森都・伸洋JVで工事が進められており、計画では今月末に工事を完了させる予定でいる。
 市は28年度当初予算に事業費11億円余を計上し、今年度に新橋上下部工や用地買収・補償等を進める考え。発注見通しによると、右岸側から延長330m区間の新橋上部工を1工区として第1四半期に発注するほか、P3橋脚工事やP4橋脚工事、左岸側の工事用仮桟橋設置工事も第1四半期に条件付一般競争入札で発注する予定でいる。
 残る左岸側の新橋上部工工事(=2工区)やP1・P2等の下部工工事に関しては、今後の工事進捗を踏まえた上で、別途発注する。架け替えの事業スケジュールによると、最終的に33年3月の事業完成を目指すこととしている。