大阪府は、久宝寺緑地未整備エリアの整備計画で、2016年度は認可区域北側に整備する丘陵エリア(約3f)の実施設計に着手する予定だ。
同緑地は、八尾市西久宝寺に位置。服部緑地、大泉緑地、鶴見緑地と共に大阪4大緑地の一つ。全体面積は48・1f。うち38・4fが開設済み。開設区域東側の9・7fが未整備で、このうち6fが事業認可済み区域となっている。
未整備区域のゾーニングでは、北側の約3fは盛土して小高い山を作る「丘陵エリア」、中央の約3fを「多目的エリア」、東側の約2fは地元振興に使う「つむぎの里エリア」、南側の約1fを「エントランスエリア」として整備を進める。導入施設には、展望広場や健康広場、ドングリの森などを想定するが、地元住民の意見を取り入れながら詳細を詰める。
工区を4段階ほどに分ける方針で、16年度に着手する実施設計は第1工区となる丘陵エリアが対象となる。他のエリアについても、用地取得の進捗状況に合わせて、順次実施設計を進めていく。
事業認可区域での用地取得の進捗状況は約7割。16年度も引き続き用地取得を進める。現在の事業認可期間は16年度までのため、事業期間の延長手続きも併せて行う見通し。総事業費は64億1000万円。うち用地費に56億1000万円、工事費に8億円を見込む。
府は想定外災害への対応として、災害時に避難場所と活動拠点の両方で活用できるよう未整備区域を整備する。全体供用は24年度の予定。
基本設計は環境設計(大阪市中央区)が担当した。
提供:建通新聞社