県総合企画部水政課が企画提案を募集していた「九十九里・南房総地域の用水供給事業体と県営水道の統合基本計画案策定業務委託」に、日水コン(千葉事務所・千葉市中央区本千葉町7―11)が応募し、受託候補者に選定された。県内水道の統合・広域化のリーディングケースとして実施する、九十九里・南房総地域の用水供給事業体と県営水道の統合に向けて基本計画案を策定する。委託工期は2018年1月31日。2500万円(消費税込み)を限度に契約を締結する。
県では、県内水道の統合に向けた取り組みを進めている。このリーディングケースとして九十九里地域・南房総地域の統合を検討。第1ステップとして水道用水供給事業と県営水道事業を経営統合し、第2ステップで事業統合に向かうプランを想定している。
基本計画案の策定では、現状を分析(評価)し、課題を整理。そのうえで施設・設備計画、人員配置計画の中期見通しを検討。財政シミュレーションを行い、統合基本計画案を策定。同計画案に基づいた実現方策(可能性等)を検討する。
また、県と県水道局、九十九里地域水道企業団、南房総広域水道企業団で構成する「実務担当者による検討会議」を設置。同会議は、県水政課長、政策企画課長、市町村課長、県水道局総務企画課長、計画課長、両企業団の事務長の7人で構成。17年度末までに6回程度開催する。会議には作業部会を設置し、検討会議とあわせて8回程度の開催を予定している。
委託業務の主な内容は次の通り。
【現状分析(評価)・課題の整理及び中長期見通しの検討】
▽各事業体の現状分析(評価)、課題=水需要関係、施設整備関係、財務関係、人員(管理)体制、水質管理、危機管理、資産等に係る基礎データ等を整理・検討のうえ、現状の分析(評価)、課題を整理▽施設整備・更新計画の中長期見通し=経営統合後・事業統合後の水道用水供給事業の施設(管路等も含む)整備・更新計画(素案)の検討資料作成▽人員配置計画の中長期見通し=経営統合後・事業統合後の水道用水供給事業の人員配置計画(素案)の検討資料作成▽財政収支計画の検討=経営統合後・事業統合後の水道用水供給事業の財政収支見通し(素案)作成。@財政収支シミュレーションA用水供給料金平準化に係る試算など
【統合基本計画(案)の策定】
▽統合基本計画(案)の策定=施設整備・更新計画、人員配置計画、財政収支計画の検討を踏まえ、統合基本計画(案)の策定▽実現方策の検討=統合基本計画(案)に基づいた実現方策(可能性等)の検討
【実務担当者による検討会議(作業部会を含む)の運営支援】
▽連絡調整・適切な資料作成▽会議への出席及び説明