東京都教育庁は江北高校の改築、城東高校と篠崎高校の改修に伴う建築工事の一般競争入札をそれぞれ6月に公告する方針だ。都議会での請負契約承認を得て契約し年内にも着工する。電気、給排水衛生、空調、エレベーターの各設備工事については、いずれも10月上旬に一般競争入札の手続きを開始する。
江北高校(足立区西綾瀬4ノ14ノ30、敷地面積約3万1079平方b)は完成から40年以上が経過し老朽化している。「反転改築」として、グラウンドやテニスコートとして利用している区域にまず新校舎を建設し、完成後に既存建物を取り壊す。新築する建物の規模は鉄筋コンクリート造4階建て延べ約1万3450平方b(うち校舎部分が延床面積約1万1000平方b)。2018年9月までの工期で新築工事を実施し、その後に既存建物を解体。20年1〜7月にグラウンドを整備して事業を完了させる計画。設計は安井建築設計事務所(千代田区)が担当した。
城東高校(江東区大島3ノ22ノ1、敷地面積2万8468平方b)では、耐震性の低い普通教室棟(鉄筋コンクリート造4階建て延べ4111平方b)▽管理棟(同造4階建て延べ4543平方b)▽図書室棟(同造2階建て延べ379平方b)▽体育館棟(同造4階建て延べ3105平方b)▽管理棟増築部分(同造4階建て延べ271平方b)―を、それぞれブレースの設置や耐震壁の設置などにより耐震性を高め、内外装を改修(スケルトン改修)する。
既存の25bプール・昇降口(鉄筋コンクリート造2階建て延べ363平方b)は改築し、既存体育館棟2階部分と空中歩廊で接続させる。工期は18年7月を予定している。設計は大誠建築設計事務所(中野区)が担当した。
篠崎高校(江戸川区東篠崎1ノ10ノ1、敷地面積2万6658平方b)については、校舎棟(鉄筋コンクリート造4階塔屋1階建て延べ7390平方b)▽体育館棟(鉄筋コンクリート一部鉄骨造4階建て延べ3307平方b)▽増築棟(鉄筋コンクリート造3階建て延べ376平方b)▽トレーニング棟(同造2階建て延べ240平方b)▽プール棟・電気室・機械室・倉庫(延床面積360平方b)―などの耐震性や耐久性が低下している。そこで、校舎棟や体育館棟などの躯体を残して耐震性を高めた上で、内外部を大規模改修するとともに、プール棟を改築する。18年3月の工期で完成させる。設計は久慈設計(千代田区)の担当。
提供/建通新聞社