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　県建設業協会（小野利廣会長）は18日、福島市の県建設センターで雇用改善事業推進委員会を開き、今年度の実施計画を決めた。新規で「女性の活躍推進に関する事業」に取り組むほか、ＳＮＳを活用した若年者向けの広報を試行する。高校生を対象とした合同就職説明会は県内４地区で開催する予定。
　委員会は、同協会が厚生労働省の建設労働者確保育成助成金を活用するなどして行う雇用改善事業の効果の予測・検証や、雇用改善業務の円滑な推進に向けた意見交換等を行っている。委員に委嘱状を交付した後、福島労働局、県商工労働部、県土木部がそれぞれ取り組む雇用改善等の施策を説明。今年度の実施計画と事業効果予測を承認した。
　県から受託した「地域人づくり事業」が27年度で完了したため、今年度は「建設業への理解増進」など５事業を実施する。女性の活躍促進に関する事業は、会員企業の女性活躍推進の気運を高めることを目的に新たに実施するもの。県男女共生センターとの共催による、県内の建設関係学科で学ぶ女子学生と保護者、教員、建設関連企業などを対象とした講演会等を計画している。
　若年者をターゲットとした広報として、画像や動画を共有するＳＮＳサービス・インスタグラム（Ｉｎｓｔａｇｒａｍ）の活用を試行する。現場見学会の写真などで視覚的に建設業をＰＲし、その効果を検証する考え。
　高校生の合同就職説明会は地域人づくり事業で行っていたが、一定の効果が期待できるため継続した。６月の実施を予定している。
　主な事業計画は次の通り。
　【事業計画】◆建設産業への理解増進に資する事業▽高校生の現場体験学習▽高校生等の現場見学会の実施と中学生の体験型現場学習会の協力▽建設関係学科を有する高等学校と建設業界との懇談会▽若年者資格取得に関するバス借上げ支援等▽教育指導者に対する研修会◆若年労働者および技能労働者等の定着促進事業▽建設業新入社員合同研修会（実施済）▽若年建設労働者に対するフォローアップ研修会（年３回程度）▽中堅社員のためのスキルアップ研修会▽建設業合同就職説明会◆建設労働環境等雇用の改善に資する事業▽雇用改善に関する講習・研修等▽労働保険・社会保険制度の加入促進▽建設共済保険制度の加入促進▽女性の活躍推進に関する事業◆啓発広報事業▽雇用改善優良事業所、優良社員の表彰▽建設関係学科卒業生に対する表彰▽ラジオ番組によるイメージアップ広報▽労働災害防止活動▽円滑な労働移動、経営基盤の強化等への対応▽高年齢労働者、女性労働者の活躍の促進▽外国人労働者問題への対応▽必要に応じた啓発広報（協会ＨＰ、ＳＮＳの活用）◆調査研究事業▽新規入職者意識調査▽雇用労働条件等会員実態調査▽建設業新入社員合同研修会参加者の現況調査▽資格取得試験合格率調査▽28年度建設関係学科高校卒業生進路状況調査