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建通新聞社(中部)
2016/05/25

【愛知】豊川用水二期受託事業で牟呂幹線改築に一部先行着手 愛知県東三河農水事務所 

 愛知県東三河農林水産事務所は、水資源機構の豊川用水二期受託事業として、牟呂幹線の水路改築を計画しており、2016年度事業で一部区間に先行着手する。調査測量設計を葵エンジニアリング(名古屋市中村区)に委託、詳細を詰める。全体業務の履行期間は17年2月末までだが、先行区間については設計完了後、4区間に分け第2四半期にも発注する。
 同計画は、15年度に水資源機構が豊川用水二期事業の実施計画を変更し、同事業の下流部で牟呂幹線水路の未改修区間延長9700bに対する老朽化対策として改修する。豊橋市牟呂町などの延長9400bに対して、ボックスカルバート(600_×600_)により改築するほか、延長900b区間では大規模地震対策を行う計画だ。
 このうち、16年度事業では4区間に分けて先行着手する予定で設計をまとめる。対象の4区間は、牟呂幹線水路下流部その1(豊橋市牟呂市場町)が延長270b、同その2(豊橋市牟呂中村町)が延長300b、同その3(豊橋市牟呂大西町)が延長290b、同その4(豊橋市大西町)が延長320b。工期はいずれも約6カ月を見込む。
 今回の委託ではこのほか、延長9700bを対象に測量を行うほか、ボーリング調査を2カ所で行う。
 現在の水路は、コンクリート造にブロック積み、石積みを加えた3面張りのオープン水路。これに対して、大半をボックスカルバートにより改築する。水路末端部における水需要の変動に対応するための機能改善や老朽化対策、一部区間で地震対策を講じる。
 豊川用水二期事業は1999年に、水路機能の回復、用水の安定供給、水利用の高度化と合理化を図ることなどを目的に着手。受託事業では、21年度を目標年次として、順次水路の改修を進めていく方針だ。 

提供:建通新聞社