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鹿児島建設新聞
2016/05/19

【鹿児島】2015年度新設住宅着工戸数 2年ぶりに1万戸超

 2015年度(14年4月〜15年3月)の県内新設住宅着工戸数は、前年度比12・2%増(1209戸増)となる1万1140戸となり、2年ぶりに1万戸を超えた。国土交通省は「消費税率引き上げに伴う駆け込み需要の反動の影響から持ち直しが見られる」とし、「1〜3月は3カ月連続での増加となった。今後の動向を注視していく必要がある」としている。 
 県内新設住宅着工戸数は、景気悪化の影響で1万1180戸から8241戸へと26・3%もの大幅減となった09年以降、3年間にわたって8000戸台の低水準で推移。12年に1万48戸に回復し、消費税が引き上げられる14年4月を前に、駆け込み需要で1万1281戸まで戻した。 
 月別では、12カ月のうち1000戸超えは2カ月のみで、900戸超えは5カ月あった。最多は6月の1157戸、次いで3月の1123戸。最少は5月で799戸だが、800戸を下回った月はこの5月のみであった。 
 利用関係別では、持家が前年度比2・7%増の4808戸、貸家が同9・7%増の4808戸と大幅に増加。また、分譲は同51・1%の大幅増となり、内訳はマンションが同108・4%増の948戸、一戸建てが同19・4%増の888戸となり、マンションの好調が際立った。 
 市町村別でみると、43市町村のうち、10自治体が前年度から増加。100戸以上の大きな伸びを見せたのは鹿児島市(1111戸)と鹿屋市(224戸)。50戸以上は姶良市(72戸)、霧島市(52戸)となった。一方、減少した13治体のうち、薩摩川内市が136戸と顕著で、次いでいちき串木野市55戸、奄美市29戸、さつま22戸が目立った。 
 地区別(県振興局・支庁単位で区別)=表参照=では、鹿児島地区、姶良・伊佐地区、大隅地区が増加傾向である一方、北薩地区、大島地区、熊毛地区は減少に転じている。 
 なお、全国の15年度新設住宅着工戸数は、前年度比4・6%増の92万537戸で、前年度の減少から持ち直して増加へ。持家は28万4441戸(2・2%増)、貸家は38万3678戸(7・1%増)、分譲は24万6586戸(4・5%増)となり、それぞれ前年度から増加。分譲の内訳は、一戸建て12万6235戸(1・6%増)、マンション11万8432戸(7・5%増)だった。