日本工業経済新聞社(群馬)
2016/05/18
【群馬】吉岡町が明治小学校に特別教室棟を新築
吉岡町は本年度、明治小学校の特別教室棟の新築と既存校舎の改修工事を行う。改修工事はすでに指名通知しており19日の開札予定だ。特別教室棟についても早ければ今月中に条件付き一般競争を公告する。来年度の入学予定数を踏まえ普通教室を新たに1クラス確保する必要があるため、町は夏休みから工事を始め、来年3月までに整備を完了させたいとしている。
町は当初予算に同事業費4億1856万7000円を計上している。19日に開札予定の校舎改修工事では、特別教室を普通教室に改修したりランドセルを置くロッカーを入れ替えたりする。予定価格は4533万円(税抜き)。当初の計画では来年3月に改修する予定だったが、補修が必要な箇所が複数見つかったため、工事時期を繰り上げ、まとめて夏休み期間に行うことにしたという。
特別教室棟の工事も授業の妨げにならないよう夏休みから始めたい考え。RC造2階建て、延べ床面積は793・8uで、多目的教室、理科室、図工室、視聴覚室、少人数室の5教室が入る。以前プールがあった既存校舎の南側に建てる。
55・6uの屋根付きの渡り廊下も整備し、既存校舎と体育館をつなぐ渡り廊下に接続する。舗装はコンクリートを使う。
空調設備も導入する。教室ごとに室内機を取り付け、室外機は階ごとにまとめる。既存校舎からも操作ができる仕様とする。照明はLEDを採用し、太陽光発電設備は整備しない。
高橋建築設計事務所(前橋市)が設計を担当した。
発注は条件付き一般競争入札で行う予定で、担当者は「国の補助金交付が決まればすぐにでも公告したい」と話す。工事は設備工事を含め一括で発注。早ければ今月末にも公告する見通しだ。
町によると、同町では人口の増加とともに子どもの数も増加傾向にある。このため現施設では普通教室が足りず、来年度入学予定の児童に対応することが困難なため、今回の整備に至った。