エネックス(福井市花堂中2丁目、梅田礼二代表取締役社長)は17日、加賀市内で計画する新工場について現場説明会を開催した。31日に数社から見積もりを徴集する。
児童数の減少に伴い、昨年3月に閉校した加賀市立菅谷小学校(同市山中温泉菅谷町)の建物を改修および一部新築し、プリンター用のリサイクルトナーやリサイクルインクカートリッジの生産拠点を整備する。
計画によると、新築する工場棟2棟の建設規模はS造平屋建て1652平方メートル、同400平方メートル。改修の対象は、校舎RC造3階建て延べ1986・30平方メートル、体育館同2階建て1039・22平方メートル。
設計はパルテノン建築計画研究所(加賀市)が担当している。
敷地面積は1万6292平方メートル。旧グラウンドの一部は、地域の避難場所やイベントなどに活用できる多目的広場として近隣住民に開放する。
10月末の建屋完成後、製造機器などを設置し、12月の操業開始を目指す。従業員は当初20人でスタートし、5年後は100人に増やしたい意向だ。地元高齢者の新規雇用も考えており近年、過疎化が進展している山中地域の振興にも貢献するものと見られる。