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建通新聞社
2016/05/18

【大阪】大阪市 大阪社会医療C 建設地検討進む

 大阪市は、西成区のあいりん総合センター内にある医療施設「大阪社会医療センター」を再整備するため、基本運営計画の策定を進めている。この中で、新施設の建設地などを検討する。策定業務は2016年度末までの期間で医療開発研究所(摂津市)に委託している。
 大阪医療センターは、あいりん総合センター内の5〜8階部分の延べ床面積3922平方bを使用している。診療科目は、内科、外科、整形外科、皮膚科、精神科、泌尿器科で、病床数は80床。無料定額診療事業のほか、医療・福祉に関する相談や支援、社会医学的調査研究に取り組んでいる。
 あいりん総合センターの既存規模は、鉄筋コンクリート・鉄骨鉄筋コンクリート造地下1階地上13階建て延べ2万3267平方b。大阪社会医療センターのほか、萩之茶屋第1住宅(管理戸数177戸)、府の労働福祉センター、国の職業安定所などが入っている。施設全体の老朽化が進んでおり、大阪社会医療センターが入る北棟のIs値は0・20、住宅などがある南棟はIs値0・21と耐震性にも課題を抱えている。このため市は、近隣地に新施設を建設し、大阪社会医療センターを移転する考えだ。
 現在、新施設の候補地として@萩之茶屋小学校跡地(現センター南側)Aコスメ跡地(同北側)B萩之茶屋北公園(萩之茶屋小東側)C現在地―が挙がっている。仮に現在地での建て替えとなった場合は、国や府など関係機関との調整が必要になってくる。
 今後、地域住民の意見を取り入れながら、建設地のほか、施設の機能や規模について詳細を詰めていく考えだ。工事に向けた設計などは17年度以降になる見込み。

提供:建通新聞社