鹿児島建設新聞
2016/05/18
【鹿児島】一般廃棄物処理施設整備 北薩広域行政事務組合
北薩広域行政事務組合は2017年度、「ごみ処理施設」と「最終処分場浸出水処理施設」の2件を設計および建設工事を一括(性能発注方式)で発注する準備を進めている。ごみ処理施設の着工は18年1〜3月の見通し。16年度は発注に必要な見積発注仕様書作成および見積設計図書の技術的検討、最終発注仕様書(案)等を作成するほか、敷地造成および最終処分場土木施設を個別に発注する。
建設場所は、2施設とも出水市野田町上名内(菜切地区)。ごみ処理施設の処理能力は90t/日(45t/2炉)、処理方式は、ストーカ炉、エネルギー利用率は15・5%以上。付帯施設として、管理棟(500u)、駐車場、洗車場、車庫棟などで、隣接して災害廃棄物物置場を確保。煙突の高さは50m未満を目指す。概算事業費は約65億円。
事業方式は2施設とも公設公営方式とし、施設運転、点検・補修、用役調達等は同組合が行う。また、現施設では、施設運転、施設修繕等の業務を個別に民間事業者に委託しているが、新施設では今後検討を行う。
最終処分場は、オープン型の管理型。埋立容量は約4万2000m3、埋立面積は約9000u、浸出水処理施設規模は100m3/日、浸出水の調整槽容量は6000m3、処理施設の大きさは50m×25m。
施設整備に伴う切土量は約22・2万m3、盛土量は約13・6万m3、残土量は約7万m3。概算事業費は約19億円を見込む。
なお、敷地造成および最終処分場(埋立地)実施設計はエイト日本技術開発が担当(期限は10月20日)。16年度当初予算では、19年度までの継続費として89億1470万円を確保している。