県土木建築部は、27年度の総合評価落札方式の試行状況をまとめた。
県全体の試行件数は26年度より29件少ない205件で、うち技術評価により落札者が決定した件数(評価値が同じ場合のくじ引き決定を除く)は、86件で全体の42・0%だった。
内訳は、落札者の入札価格が最低価格者以外のものが8件、3・9%(逆転落札)、入札価格が同じだったものが78件、38・0%(以下、合わせて「逆転等落札」)。
26年度の試行件数は234件で、うち逆転等落札件数は、101件、43・2%、逆転落札件数は、11件、4・7%で、27年度は、26年度に比べて、逆転等落札件数が1・2ポイント、逆転落札件数が0・8ポイントいずれも減少した。
27年度の部局別の試行件数と適用工事は、土木建築部157件(設計金額5000万円以上の全ての工事、ただし、建築一式工事は同1億円以上)、農林水産部45件(同5000万円以上の全ての工事)、企業局2件(同5000万円以上の工事から選定)、教育庁1件(同1億円以上の建築一式工事の全て)だった。
「逆転等落札」は、土木建築部が61件、38・9%、農林水産部24件、53・2%、教育庁1件、100・0%で、企業局はなかった。
「逆転落札」は、実績タイプ(163件)では、土木建築部4件と農林水産部1件の合わせて5件で全体の3・1%。一方、計画タイプ(42件)では、土木建築部2件、農林水産部1件の計3件で全体の7・1%。実績タイプより4・0ポイント高い。
また、入札価格が同じだったものは、実績タイプ(163件)は、土木建築部35件、農林水産部16件、計51件、31・3%に比べて、計画タイプ(42件)では、土木建築部20件、農林水産部6件、教育庁1件、計27件、64・3%で、実績タイプより33・0ポイント高かった。
技術評価点のウエートが比較的低い実績タイプより、施工計画のウエートが高い計画タイプのほうが、技術提案の内容によって逆転する可能性が高いといえる。
提供:
大分建設新聞社