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鹿児島建設新聞
2016/05/17

【鹿児島】15年度県工事成績評定  ほぼ全工種で伸び

 県土木部は、2015年度の工事検査・監査の概要を公表した。工事成績評定は、土木一式の平均点が上昇基調を続け、14年度比1・32点も伸びて80点台に突入した。また、建築関連では、建築78・7点、電気設備80・3点、機械設備77・5点となった。 
 土木工事で成績評定の平均点は、前年度比0・53点アップの80・54点。評点分布では、80〜82・4点が最も多く全体の37%を占める。続いて、77・5〜79・9点は26%、82・5〜84・9点の19%。14年度より、72・5〜74・9点が2ポイント、75〜77・4点が6ポイント減少した反面、80〜87・4点の各層で2〜3ポイント上昇した。 
 建築関連の平均点は、変化なく78・7点。工種別では、塗装76・9点と解体79・1点が前年度を上回り、建築一式79・1点、防水76・4点、その他77・2点が下回った。 
 評点分布は、建築が75〜79・9点がもっとも多く49%(前年度比9ポイント減)。続いて、80〜84・9点(同4ポイント増)が24%。 
 電気設備は、80〜84・9点51%、75〜79・9点33%。機械設備は、75〜79・9点38%、80〜84・9点と70〜74・9点がそれぞれ26%だった。 
 まとめると、工事検査の結果は、留意すべき事項が一部見受けられるものの、おおむね適正に施工されている−と結論付けている。 
 また、土木工事において評価の優れた事例として、電子納品が全工事の7割強はレベル2に対応。現場では、GPS導入が積極的に進み施工の精度が向上。さらにイメージアップの取り組みは、近隣の小・中学生や地域住民を対象にした現場見学会の開催など、交流を積極的に行っているのが多く見られた。 
 なお、完成検査は土木工事(漁港事業含む、建築課所管除く)1854件、建築・設備の165件で実施した。