金沢市、白山市、かほく市、野々市市、津幡町、内灘町で構成する石川中央都市圏は、上下水道事業における経営の一層の効率化を図るため、同事業の広域連携を目指す。今年度から広域連携が可能な業務や手法などの整理に乗り出す。
主導的役割を担う金沢市企業局は13日、石川中央都市圏内「上下水道事業広域連携に係る経営改革支援業務委託」を制約付き一般競争入札で公告した。
同業務では、4市2町における上下水道事業の現状と課題を明らかにするとともに、課題解決に向けた連携手法を調査・検討し、今年度中に石川中央都市圏が策定する広域連携ビジョンに必要な報告書を作成する。
他事業体の事例分析や、石川中央都市圏で設置する広域連携研究会が今年度中に行う調査、検討の内容も踏まえ、今後広域連携が可能な業務・手法などを体系的に整理する。
国が将来の人口減少や上下水道施設の老朽化を踏まえ、自治体の広域連携による事業組織体制の強化を呼びかけており、石川中央都市圏も呼応する。
なお、入札参加資格は、▽「土木関係建設コンサルタント」の有資格者▽金沢市内に本店または営業所▽同コンサルタント業務の年平均実績高2500万円以上▽06年4月1日以降に公共機関発注の水道事業または下水道事業における広域連携に関する基本構想または基本計画策定業務の元請実績を有する―ことなど。委託期間は17年3月31日まで。
競争参加申請書の受付は18日から20日まで。30日に開札する。