日本工業経済新聞社(群馬)
2016/05/13
【群馬】桐生市、工業団地の道路など4件を上期発注
桐生市は桐生武井西工業団地造成に伴う幹線道路などの整備工事4件を、上半期中に発注する。本年度当初予算には工事費2億2630万円を計上しており、国からの交付金もほぼ予定額を得られる見通し。幹線道路のほかに支線2路線と農業用配水管の敷設を実施する。市は積算作業を進めており、地元説明や造成工事を担当する県企業局との調整後、秋口までに条件付き一般競争での発注を目指す。
市は雇用創出のため、新里町小林地内などを走る県道笠懸赤堀今井線北側に広がる農地など、約14・4haに新しい工業団地を整備する。分譲面積は約10・9haで、6区画を予定。市と整備協定を交わした県企業局が、本年度から2017年度にかけ造成工事を行うが、団地と県道を結ぶ道路は市が整備する。
予定地の農地は昨年度から買収が進み、現在耕作は行われていない。他の工事で発生した土砂が運び込まれており、造成工事を待っている状況。
団地予定地は台形に近い形で、幹線道路は敷地の中央を南北に走ることになる。現在はW5mの市道があり、これをL約580mにわたり拡幅してW12・5mの幹線道路とする計画。また、この市道の東側を群馬用水が並行して流れており、これを新設される歩道の下に埋設するため、道路の路盤工や側溝工と同時にL約450mのボックスカルバート工も予定されている。
加えて、本年度に整備する支線は1号道路L300mと2号道路L280mの2路線。台形状の敷地の上辺と下辺にあたる。1号は、狭あいな砂利道をW9mの舗装道路に改良するもので、路盤工と側溝工を行う。2号では、舗装されているW6mの道路をW9mへ広げるため、同様に路盤工と側溝工を実施する。来年度にも3、4号道路計L約200mを施工し、本年度に路盤まで整備した道路と共に舗装工を行い完成させる。このほかにも支線はあるが、県企業局が団地造成工事の中で整備することになっている。
さらに団地予定地となっている農地を経由して受水している農地があることから、市では本年度に配水管を付け替える工事も行う。計画では予定地の北側と西側の外周に沿って、L1030m程度の配水管を埋設する予定だ。
整備される幹線道路は、予定地の南側を東西に走る県道笠懸赤堀今井線に接続する。同線では、工業団地に備え、県伊勢崎土木事務所と県桐生土木事務所が改良工事を計画中。これらも踏まえ、市は工事の前に地元関係者へ事業説明を行うほか、狭い地区で工事が集中することから、県とも調整を行い施工を進めていく。