熊本県は、被災者のための応急仮設住宅建設を始めた。先月29日の西原村、甲佐町を皮切りに、益城町、嘉島町、宇土市、宇城市、御船町で相次ぎ着手。9日現在で7市町村・19団地(計796戸)の建設を進めており、6月中に完成させる予定だ。
各団地の建設主体は、県優良住宅協会、プレハブ建築協会、日本建築士会連合会・木と住まい研究協会。整備にあたっては、被災者の痛みを最小化しコミュニケーションが生まれるよう、くまもとアートポリス「みんなの家のある仮設住宅」づくりを進める方針。
現在、熊本市、阿蘇市、美里町、大津町、菊陽町、南阿蘇村、山都町、氷川町でも、建設地や配置計画等を協議している。
着手している仮設住宅の概要は次のとおり(名称はいずれも仮称@敷地面積A戸数・構造)
【西原村】
▽小森団地(小森3157ノ1他)=@約5万平方bA50戸(1期)、木造
▽同第2・第3・第4仮設団地(同3154ノ1他)=@約3万7800平方bA82戸(第2)・87戸(第3)・83戸(第4)、軽量鉄骨造
【甲佐町】
▽白旗団地(早川2100ノ2、町営白旗グランド)=@約1万5000平方bA50戸(1期)、鉄骨造
【益城町】
▽津森仮設団地(田原517ノ3他、津森町民グラウンド)=@約1万1000平方bA73戸、軽量鉄骨造
▽飯野仮設団地(赤井1837他、町民グラウンド)=@約5200平方bA34戸、軽量鉄骨造
▽広安仮設団地(広安1160ノ1他、広安町民第1グラウンド)=@約8000平方bA53戸、軽量鉄骨造
【嘉島町】
▽近隣公園団地(鯰2820、近隣公園)=@約6000平方bA39戸、軽量鉄骨造
▽児童公園団地(上六嘉1106、児童公園)=@約2800平方bA19戸、軽量鉄骨造
▽金畑公園団地(上六嘉2399ノ1、金畑公園)=@約2300平方bA15戸、軽量鉄骨造
【宇土市】
▽高柳仮設団地(高柳町201、終末処理場グラウンド)=@約2500平方bA16戸、軽量鉄骨造
▽境目仮設団地(境目町483、境目公園)=@約3700平方bA24戸、軽量鉄骨造
【宇城市】
▽当尾仮設団地(松橋町曲野1624ノ22、当尾グラウンド)=@約5300平方bA30戸、木造
▽南出村仮設団地(小川町南新田564ノ8、民有地)=@約3500平方bA20戸、木造
▽豊野仮設団地(豊野町糸石2966、豊野グラウンド)=@約1600平方bA10戸、木造
【御船町】
▽旧七滝中仮設団地(上野1519ノ2、旧七滝中)=@約3600平方bA24戸、軽量鉄骨造
▽木倉仮設団地(木倉4781、老人ホームオアシスグラウンド)=@約2900平方bA19戸、軽量鉄骨造
▽高木仮設団地(高木2797、鳥獣保護センターグラウンド)=@約4200平方bA28戸、軽量鉄骨造。
提供:
西日本建設新聞社