日本工業経済新聞社(山梨)
2016/05/12
【山梨】県富東建設吉田支所16年度事業概要 鳴沢富士河口湖線で用買、一部着工も
県富士・東部建設事務所吉田支所(竹本慎一支所長)は、2016年度の主要事業をまとめた。
道路事業では、▽県道鳴沢富士河口湖線(都市計画道路船津小海線)の整備、▽県道富士吉田西桂線の整備、▽国道413号道志バイパスの建設、▽電線類の地中化―などの整備促進を図る。
一方、河川砂防事業では、▽宮作沢砂防(西桂町下暮地)渓流保全工・堰堤工事、▽入山川河川改修に伴う事業化調整、▽桂川河川改修に伴う詳細設計、▽寺川砂防堰堤嵩上げ工事―など。火山噴火警戒避難対策や平山・急傾斜地崩壊対策法面工事を行う。
16年度の主要事業は次のとおり。
■道路事業
【県道富士吉田西桂線の整備】
富士吉田市上暮地〜西桂町倉見地内で総延長 3・6km。そのうち、小沼工区1・3kmは、平成27年3月2日供用開始。
現在、上暮地工区((仮称)富士吉田北スマートIC関連)1・1kmの用地買収中。
本年度はNEXCOによるスマートIC建設の進捗に合わせ整備する予定。
【国道413号道志バイパスの建設】
野原〜月夜野約1・9q(内トンネル約1165m)。
本年度は用地測量・調査を実施し、用地買収に着手する予定。
【県道鳴沢富士河口湖線(都市計画道路船津小海線)の整備】
富士河口湖町船津(役場横)〜大嵐で総延長2140m(うち、小立区画整理事業施工分の延長380m、県施工分延長1760m)。
3月9日に、小立区画整理事業区間までの約1kmについて供用開始した。
本年度は、残りの0・7kmについて用地買収を進め、一部工事に着手予定。
【電線類の地中化】
河口湖精進線(大石地内)延長0・6km、国道139号(下吉田工区)延長1・6kmで事業を実施。
本年度も引き続き整備する予定。
■河川砂防事業
【入山川河川改修】
富士吉田市下吉田地内で護岸工事を実施。昨年度までに改修した工事延長は0・6q。
本年度は、富士吉田市と事業化に向けた調整を行う。
16年度以降は、0・3qの工事を予定する。
【桂川河川改修】
第9次北富士演習場使用協定に基づく障害防止対策事業により、14年度に事業化。
全体計画は、山中湖から富士吉田市下吉田の一部区間で本年度は、詳細設計を行う。
【宮作沢砂防】
西桂町下暮地地内での渓流保全工・堰堤工を実施する。
堰堤本体工は施工済みで、本年度は、渓流保全工事、橋梁工事等を施工し、完成させる予定。
【寺川砂防】
富士河口湖町河口地内で堰堤嵩上げ工事を実施する。
13年度より本体工に着手し、本年度は、本体工の嵩上げを行う。
【火山噴火警戒避難対策】
富士山火山噴火緊急減災対策砂防計画の基礎資料として、また、緊急時の対応策の検討資料として活用するため、火山関連情報のデータベースを市町村に配信するシステムの構築・精度アップなどを実施。
本年度は、関係機関(市町村など)との監視映像共有化を行う。
【平山・急傾斜地崩壊対策】
富士吉田市大明見地内で、14年度からの新規事業。
本年度は、法面工を行う。