JA全農グループでハイスコープSPF種豚の生産と販売を担う全農畜産サービス株式会社(東京都江東区冬木11の17、北島克好代表取締役社長)は、大仙市の南外スキー場跡地で(仮称)秋田大仙SPF豚センターの建設を計画、近く施工業者を決定し、7月上旬にも造成に着手する方針だ。新施設は豚舎7棟などを有し、総工費は約20億円を見込む。11日には同社の北島社長や栗林次美大仙市長らが出席して記者会見が開かれ、事業概要などが説明された。
計画は、同社が経営している秋田SPF豚センター(大仙市協和下淀川、5年稼働)が稼働開始から20余年を経過し、施設の更新時期を迎えることから、同センターに代わる新たな種豚場を建設するもの。7月上旬から11月末の工期で造成を推進し、平成29年4月に本体建設へ着手、同年12月の完成を目指す。
建設地は大仙市南外字大畑深山にある南外スキー場跡地で、敷地面積は約94ha(農場用地8ha、防疫緩衝地86ha)。新施設は豚舎7棟(交配舎1棟、妊娠舎1棟、分娩舎1棟、子豚舎1棟、育成舎3棟〔前期1棟、後期2棟〕、いずれもW1F)のほか、糞尿処理施設1棟、堆肥製品置場1棟、管理棟1棟、休憩棟1棟、格納庫、燻蒸庫、貯水槽、駐車場などを備える。30年1月の稼働開始を目指しており、母豚数常時1,000頭、年間販売種豚数7,500頭の規模を予定している。
同社は全国6カ所に直営および委託種豚場を持っており、県内では秋田SPF豚センターと由利本荘SPF豚センター(由利本荘市中俣、20年稼働)の2カ所で直営種豚場を稼働させている。
秋田建設工業新聞社