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建通新聞社(神奈川)
2016/05/10

【神奈川】神奈川県内広域水道企業団 相模原浄水場薬品注入設備更新 更新設計開始へ

 神奈川県内広域水道企業団は、相模原浄水場薬品注入設備更新に向けて、2016年度に更新設計を開始する。5月末に設計を委託し、17年7月31日までの納期で作成。17年度以降に工事を発注する見通しだ。
 相模原浄水場(相模原市南区下溝2714)の薬品注入設備が耐用年数経過するため、設備更新を計画。本年度の委託で必要な工事方法を検討し、工事発注に必要な発注図書を取りまとめる。
 更新を予定するのはプラント設備で、次亜塩素酸ナトリウム注入設備、ポリ塩化アルミニウム注入設備、薬品注入用電気設備、苛性ソーダ注入設備の新設と既設撤去。建築では、次亜注入設備用新建屋と外構を予定している。
 次亜注入設備では、更新に伴い、注入方式をモノポンプ圧送による回転数制御方式から小出槽を利用した自然流下による調節弁制御方式に変更する予定。そのため、小出槽と注入機は各注入点付近に分散配置。また、貯蔵槽、移送ポンプ、前次亜小出槽、前次亜注入機などの設置を目的として、着水井付近の空きスペースに新建屋を建築する。
 既設を稼動させながら新設を行い、既設から新設に運用を移行した後、既設設備の撤去する。また、施工時は水処理を極力停止させない方法を検討する。
 パック注入設備は、更新後も既設と同様の滞留槽を利用した自然流下による調節弁制御方式とする。貯蔵槽、滞留槽、後パック注入機については、更新後も既設機器を継続使用。配管は一部を除き、更新する。
 電気設備などでは、薬注制御室に設置される配電設備と制御設備を更新。また、次亜注入設備を分散配置することに伴い、次亜注入機器の操作盤などについても分散配置する。さらに、商用電源停電時の対応として、薬品注入用無停電電源装置を新設する。
 苛性注入設備は、各機器と配管などの全てを撤去する。
 提供:建通新聞社