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建通新聞社
2016/05/10

【大阪】大阪市 弘済院付属病院 基本計画外注へ

大阪市は、吹田市にある弘済院付属病院の建て替え事業で、2016年度は基本計画策定業務の外注を予定している。順調に進めば、17年度から基本設計、18年度から実施設計に着手する方針。このため、工事の発注は19年度以降になる見込みだ。
 同病院の所在地は吹田市古江台6ノ2ノ1。万博公園に隣接し、千里ニュータウン中央部の丘陵にある。既存建物の規模は、鉄筋コンクリート造地下1階地上3階建て延べ5715平方b。1969〜71年の建設で、施設老朽化のほか、耐震性能が不足している(Is値0・42〜0・54)。病床数は90床。診療科は内科、外科、リハビリテーション科、放射線科など。
 計画では、既存建物の南側に新施設を建設、完成後に既存施設を解体する。新築規模は今後検討するが、病床数は90床を維持し、建物規模は既存よりも若干拡張させたい考え。
 同病院の敷地内には、付属病院のほか、既存施設(第1、2特別養護老人ホーム)や旧老人ホーム(2014年10月に施設廃止)などがあり、全体敷地面積は約10万平方b。
 建て替え費用は敷地の一部を売却して捻出する方針。すでに約1万2500平方bの土地売却について入札を実施。東急不動産と東京建物が31億円余りで落札している。
 同病院の建て替え事業をめぐっては、橋下前大阪市長が、十三市民病院への移転も含めて再検討することを提案。現実的な課題から、結局現地で建て替えることで収束した。当初は15年度に基本設計を外注する予定だったが、17年度以降にずれ込むことになった。

提供:建通新聞社