宮崎建設通信社
2016/05/09
【宮崎】受注量は前年比で大幅減 県の入札・契約状況
宮崎県は2日、公共三部に於ける平成27年度入札・契約結果の状況(27年4月〜28年3月)を明らかにした。27年度の平均落札率は、建設工事が90.4%、業務委託が86.3%となり、前年度と比較して建設工事で0.9ポイント、業務委託で0.3ポイント下降した。受注量(落札価格の合計)に関しては、建設工事が397億円で前年比105.2億円のマイナス、業務委託が73.9億円で同12億円のマイナスとなった。
*建設工事
平成27年度の建設工事は、一般競争で1305件、指名競争で208件の計1513件を発注。予定価格の合計(以下、予定価格)439億円に対し、落札価格の合計(以下、落札価格)は397億円で、平均落札率は90.4%となった。落札率は前年比で0.9ポイント下降し、落札価格も前年比105.2億円マイナスと大幅に減った。
建設工事の落札率を入札方式別に見てみると、一般競争は90.3%、指名競争は90.9%で、前年度と比較していずれも0.9ポイント落ち込んだ。総合評価落札方式は、一般競争全体の45%にあたる594件に適用。落札率は前年比0.8ポイント減の90.4%となった。
契約状況を部局別に見てみると、県土整備部が1243件の契約に対して落札価格311.2億円(落札率90.3%)で、公共三部の大半を占めている。農政水産部は185件の契約に対して落札価格が54.6億円(同91%)、環境森林部は85件の契約に対して落札価格が31.2億円(同91.2%)となった。
契約状況を工種別に見ると、契約件数が最も多かったのは土木一式の659件で、落札価格は242.7億円(落札率90.5%)。ほ装が330件で落札価格47.7億円(同90.3%)、とび・土工が248件で落札価格52.5億円(同89.9%)と続く。建築一式は43件を契約し、落札価格は14.8億円(同92.1%)だった。
予定価格帯別の契約件数は、1千万円〜2千万円が最多の423件。250万円〜1千万円が410件、2千万円〜3千万円が189件、3千万円〜4千万円が159件、4千万円〜5千万円が97件、7千万円〜8千万円が76件、5千万円〜6千万円が52件、6千万円〜7千万円が51件と続く。1億円以上の工事は42件を契約した。
*業務委託
平成27年度の業務委託は、一般競争で451件、指名競争で739件の計1190件を契約。予定価格85.1億円に対して落札価格は73.9億円で、落札率は86.3%となり、前年と比べて落札率は0.3ポイント落ち込んだ。一方、業務委託の受注量は前年(85.9億円)と比べて12億円の大幅減となった。
業務委託の落札率を入札方式別に見てみると、一般競争は予定価格18.5億円に対して落札価格15.1億円で落札率は80.8%。指名競争は予定価格66.5億円に対して落札価格58.8億円で落札率は89.7%となった。前年と比べて、一般競争で0.2ポイント、指名競争で0.1ポイント落ち込んだ。
契約状況を部局別に見てみると、県土整備部が996件の契約に対して落札価格62.3億円(落札率85.9%)、農政水産部が123件の契約に対して落札価格7.7億円(同87%)、環境森林部が71件の契約に対して落札価格4億円(同91.8%)となった。
契約件数が最も多かったのは建設コンサルの579件で、落札価格は51.7億円(落札率89.9%)。測量が286件で落札価格9.8億円(同80%)、地質調査が154件で落札価格8.4億円(同89.4%)、補償コンサルが134件で落札価格3.1億円(同80.4%)、建築設計が37件で落札価格0.9億円(同88.2%)と続く。
予定価格帯別の契約件数は、100万円〜500万円が636件(平均落札率85.5%)、500万円以上が554件(同87.3%)となった。