国土交通省がまとめた建築着工統計調査報告によると、大阪府の2015年度(4〜3月期)の着工棟数は2万7979棟で、前年比1・28%増となった。また、府下の着工棟数は10年度(3万0977棟)以降、増減を繰り返しながら減少傾向にある一方で、工事費予定額はほぼ右肩上がり(12年度のみ前年度減)に増え続けていることが分かった。
府内の着工棟数を構造別にみると、15年度は、木造(2万0545棟、前年比4・6%増)と鉄骨鉄筋コンクリート造(68棟、同61・9%増)だけが前年比増。鉄骨造(5975棟、同6・1%減)、鉄筋コンクリート造(941棟、同10・9%減)、その他(427棟、同12・8%減)、コンクリートブロック造(23棟、同39・4%減)は、いずれも前年より減少した。
過去3カ年度分にみる市町村別の着工棟数では、3年連続で増加した地域はなかった。一方、堺市、豊中市、枚方市、高槻市、岸和田市、泉大津市、茨木市など13市3町1村が連続で減少。14年度から増加したのは大阪市、吹田市、八尾市、東大阪市など16市4町となった。
大阪市内では、24区中16区が前年比増。此花区の伸び率が最も高く、382棟で前年より218棟(132・9%)増えた。堺市内の前年比増は堺区と西区の2区だけだった。
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