国土交通省中部地方整備局は、岐阜県下呂市門原地先の国道41号沿いに道路トンネルを築造する事業に新規着手する。2016年度中に測量と地質調査を完了し、17年度以降にルート計画や工法検討、地元説明、用地取得など事業を具体化する方針だ。16年度当初予算には測量と地質調査委託業務費として5000万円を確保している。
この事業は、転石や浮石による災害の危険性の高い国道41号の防災対策であり、雨量規制区間の緩和が狙い。法枠設置や吹き付けによる法面保護工や迂回(うかい)路の設置などを踏まえ、経済性や安全性などの観点から学識者らを交え検討した結果、トンネルを築造する方向に決めた。整備対象は岐阜県下呂市門原から同市三原までの延長2300b区間で、国道41号の西側に築造する。
今のところトンネルの掘削工法、掘削断面積、掘削土量や付帯設備については未定としており、16年度に完了する測量や地質調査の結果を踏まえ検討する考え。
この区間を含めた南側延長17・9`区間が瀬戸雨量規制区間(通行止=連続雨量150_)で、JR下呂駅付近から北側延長2・6`区間が東上田雨量規制区間(通行止=連続雨量240_)。
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建通新聞社