関東財務局は、廃止が決定した合同宿舎三鷹第2住宅跡地を学校法人杏林学園(三鷹市新川6ノ20ノ2)に売却する。杏林学園は、跡地を、隣接する杏林大学の三鷹キャンパス拡張用地として活用、体育館や講義研究棟などの施設を2020年春の開設をめどに整備する計画だ。同局は、4月25日開催の国有財産関東地方審議会(会長・上條正仁埼玉りそな銀行シニアアドバイザー)の答申を受け、土地の処理方針を決定した。
対象の用地は、同キャンパス敷地北側の市道を挟んだ隣接地である三鷹市新川6ノ38の土地1万3452平方b。用途地域は第一種住居で建ぺい率60%、容積率200%。敷地内には鉄筋コンクリート造3階建ての宿舎が4棟あり、現状のまま引き渡す。
杏林大学は、創立50周年を迎えることし、井の頭キャンパスを開設した。ただ、同キャンパスには体育館がなく、体育館を利用するために八王子キャンパスに通う必要がある。また、医学部講義棟が狭いことや、医学部研究室の老朽化など対処すべき課題がある。
新施設は、課題を解決できるような施設機能を盛り込んだ内容となる見通し。
土地の処分予定は2017年3月となる。
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建通新聞社