富山市と大和ハウス工業は28日、セーフ&環境スマートモデル街区整備事業に関する基本協定を締結した。
豊田本町1丁目の旧豊田小学校跡地8487平方メートルに、PPP事業として公民館・地区センター・図書館分館(2階建て延べ997平方メートル)の公共施設と、住宅21棟を一体的に整備する。公共施設は17年1月に着工し、同10月の竣工後に市が買い取る。住宅は12月から建築工事を進め、17年5月に分譲を開始する。
住宅全戸に太陽光発電やリチウムイオン蓄電池、燃料電池の3電池を搭載。街区内の公園は蓄電池や備蓄倉庫などを備える。公共施設にも太陽光発電などを設置するほか、光ダクトや昼光センサーを取り入れる。低炭素・省エネルギーに配慮したまちづくりを図る。
市役所で開かれた調印式には、大和ハウス工業の平井聡治富山支店長、佐藤肇富山建築営業所長らが出席。森雅志市長と平井支店長が調印し、協定書を取り交わした=写真。森市長は「環境未来都市計画に位置づけられており、街区全体が環境へ寄与し、大きな成果が出るよう仕上げていただきたい」とあいさつし、平井支店長が「北陸初のスマ・エコプロジェクトで、ネット・ゼロ・エネルギーを目指す。公共施設をセットで導入するのは全国初であり、環境配慮型を普及させていきたい」と述べた。