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日本工業経済新聞社(群馬)
2016/04/28

【群馬】県利根沼田農業事務所農村整備課が県営事業の概要示す

県利根沼田農業事務所は本年度、所管する5地区の整備事業に約3億3000万円を措置する。赤谷川沿岸2期地区と赤城西地区、赤城原地区、中野地区、池田地区が対象。このうち赤城原、中野、池田の3地区は新規事業。赤城原、中野両地区では本年度中に着工する見通しだ。
【赤城原地区】
昭和村の赤城原地内と糸井地内のかんがい用水路を、石綿セメント管から塩ビ管へ敷設替えする。本年度からの新規事業で20年度の事業完了を目指す。
本年度は全幹線水路の路線測量設計を委託する。路線延長は2290m。このほか村道森下赤城原線で管の新設工事を計画。糸井地内にある第4橡久保貯水池付近から赤城原方面へL1000m予定している。
概略測量設計は藤和航測(前橋市)が作成した。
【中野地区】
みなかみ町下津の農業用ため池を補修する単年度事業。築40年近く漏水などが発生していることから目地工730m、護岸のひび割れ補修650m、断面補修60uなどを行う。ため池は貯水量6000<001a>、堤高3・85m、堤長52m。
設計は黒岩測量設計事務所(前橋市)が実施した。
【池田地区】
みなかみ町上津にある農業用ため池の耐震補強を行う新規事業。事業期間は19年度までの4年間を想定しており、本年度は実施設計を委託。ボーリング調査、測量設計を予定する。
堤体を盛り土などにより補強する工事を計画している。着工は来年度になりそうだ。
ため池の貯水量は3300<001a>、堤高8・6m、堤高150m。
【赤谷川沿岸2期地区】
みなかみ町相俣地内を流れる赤谷用水の水路トンネル補強工事を行う。クラックが入るなどしている1号、2号トンネルを補強する計画で、本年度は1号のL約100mを整備する。
トンネルはH1・6m、W1・2m。トンネル内を鋼製リングや充てん剤で補強したり、トンネル外側上部にできた空洞にセメント系材料を注入したりする。設計は黒岩測量設計事務所(前橋市)が作成した。
赤谷用水は近隣の水田に水を供給していることから、農閑期となる秋ごろの工事発注が予想される。
【赤城西地区】
昭和村糸井の赤城西麓広域農道の法面補修を行う。
工事箇所は、昨年度に法面補修を行った箇所の南側。工事延長は108mで、現在本年度実施分を精査しているところ。既存のブロック積み擁壁を残したまま、コンクリート打ち増す。補修に伴う同農道の舗装は本年度は仮舗装までで、本舗装は2017年度を予定している。
設計は藤和航測(前橋市)が担当した。