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建通新聞社
2016/04/28

【大阪】大阪市 南港市場再整備 基本計画進む

大阪市は、整備後30年以上が経過している南港市場の再整備に向け、集約施設の規模や整備手法の検討を進めている。これらの検討結果を含めた基本計画を2016年中に策定し、17〜20年度の4カ年で設計・工事を行う考えだ。
 南港市場は大阪市住之江区南港南5ノ2に位置。敷地面積は約10f。既存施設は、延べ5623平方bの冷蔵庫をはじめ、事務所棟、卸売場、仲卸売場、けい留所、食肉処理場、内臓処理場などで、総延べ面積は3万1140平方b。
 14年度に策定した南港市場将来戦略プランによると、事務所棟と汚水施設はそのまま利用し、食肉処理場(大動物・小動物解体室)や仲卸店舗、仲卸棟、部分肉加工場、冷蔵庫などを集約・再整備する。また、一部敷地は有効活用検討地として、事業用定期借地の導入などで市場全体の魅力アップを目指す。
 施設整備手法に関しては、従来方式とDB方式(基本設計分離)のほか、PFI方式などの民間活力のさらなる活用に向けた手法を検討中。基本計画策定時までに決定する方針。整備事業費は従来方式で約132億円を概算している。
 基本計画は、当初の予定では15年内に策定する方針だった。しかし、政府のTPP交渉が長引く中で、集約施設の棟数や規模などの検討が進められず、策定期間を延長した。策定業務はピーピーアイ計画・設計研究所(大阪市中央区)が担当している。
 南港市場は、1958年1月に大阪市中央卸売市場食肉市場として大阪市立と畜場に併設し、全国に先駆けて開場。その後、施設の老朽化とともに、食肉の流通形態の大きな変化に対応するため、南港南ふ頭地区へ移転。名称を南港市場と改めた。

提供:建通新聞社