大阪府寝屋川水系改修工営所は、寝屋川南部地下河川事業最下流部の排水機場について、基本設計をプロポーザル方式で第1四半期に公告する予定だ。基本設計では、排水施設などの配置計画を検討する。
寝屋川南部地下河川の未整備区間は、聖天山立坑(大阪市阿倍野区松虫通3)から木津川河口部の排水機場予定地(大阪市西成区南津守2)までの延長約2・2`。岸里調整池として整備する。
排水機場は、木津川河口部の敷地約3fに建設する計画。地下に排水ポンプ機能を配し、地上に吸い上げて木津川に排水する。2016年度に基本設計を外注し、排水施設などの配置計画や排水方法の検討を進める。今後、状況を見据えながら、実施設計の委託時期についても検討する方針だ。
同区間のシールド工事は、大阪市が整備を進める都市計画道路木津川平野線の地下を掘り進む計画。シールド内径は約9・8b。16万立方bの貯留が可能。市施工の上面道路の用地買収が進められているが、シールド工事の発注時期は未定となっている。
全体計画では、東大阪市若江から大阪市西成区に至る道路下に総延長13・4`の地下河川を整備する。このうち聖天山立坑〜若江立坑の11・2`については暫定的に貯留施設(63万立方b貯留可能)として供用している。
提供:建通新聞社